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平成

いろいろ

34-07-26

なぜ定義する人によってZ世代に含まれる年齢層が異なるのか?

さいきんよく「Z世代」って聞くよね。

「草食系男子」という言葉を広めたマーケティング会社社長の牛窪恵 氏はZ世代のことを1995~2004年生まれと定義しているみたいです。

また、公益財団法人 日本電信電話ユーザ協会の開催したテレコムフォーラムの冊子ではZ世代について
今年23歳になる1998年以降に生まれた世代のことを指し、生まれた時からICTと接してきた世代です。コミュニケーション方法や価値観がほかの世代と異なり、デジタルとの親和性も高く、“デジタルネイティブ”“スマホネイティブ”とも称されます。
と定義されています。

そして、日経「きょうのことば」はZ世代について
2000年代に生まれ、現在の年齢が20歳前後までの若者たちを指すことが多い。
(中略)
Z世代の特徴のひとつは「デジタルネーティブ」ともいわれるインターネットとの近さだ。すでにネットが普及した環境で生まれて育った。スマホやSNS(交流サイト)は標準の機器や技術として身の回りに存在していた。ネットを通じて友人を含む様々な人たちと常につながっているのが当たり前だと認識して暮らしてきた。
と解説しています。

いや……
あのさ……

95年以降とか98年以降とか00年以降とか含まれる年齢層があやふやすぎ!!
なんで人によってこんなにズレてんだよ!!

もうちょっとはっきりさせようよ……。
ってことで、何年生まれをZ世代に含めるのか11歳児なりに考えてみました……。

しょうた的には、

Z世代に含まれるのは94~97年生まれの一部と98年生まれより下

だと思うっちゃね。

というのも、「デジタルネイティヴ」という点ではY世代/ミレニアル世代とも共通しているZ世代をZ世代たらしめているのが「スマホネイティヴ」「SNSネイティヴ」だからです。
「何歳の時にスマホを持っていたらスマホネイティヴになるのか?」という話については議論の余地があるとは思いますが、一応多感な高校時代にスマホを持っていたかどうかを基準にするとこのぐらいで線を引けます。
「94~97年生まれの一部」という微妙な書き方をしているのはこの世代の高校入学がガラケーからスマホへの移行途上の2010年~2013年で、同学年でもスマホ組とガラケー組が混在しているため。この世代でZ世代に含まれるのはスマホ組だけで、ガラケー組はミレニアル世代に分類してください。

しょうた自身スマホ移行期のガラケーとスマホが混在していた時代育ちだから身に染みてわかるんだけど、同学年でも「スマホ組」と「ガラケー組」の間には伝達方法の違いにとどまらない生活スタイルや価値観の断絶があったのです。
いや、「あった」ではなくみんながスマホを持つようになった今でも残っています

たとえば、服を選ぶときにガラケー組はファインボーイズみたいなファッション誌やテレビタレントの恰好を参考にするけど、スマホ組はインスタのいんふるえんさ~が憧れでありお手本
その結果、ファッションにおいて雑誌のような「権威」を重視するか、お気にのインフルエンサーみたいな「感性」を重視するかが分かれてくるので、スマホ組がZOZOとか通販で服を買うのに躊躇しない一方、スマホを持った後も元・ガラケー組は通販での服選びをあまり信用せずアパレル店員という"権威"による商品セレクトやに似合ってるかどうかのチェックがある実店舗を好み、通販を使うのは一度実物を店で確認してからのはずです。

音楽の趣味だと、ガラケー組はレンタルしたCDをウォークマンに入れていた (ガラケー組は大体ウォークマンを持ってる) から当時聞いていたのは90年代の名曲+00年代の定番+今流行りの曲で、J-popメインの音楽趣味
一方のスマホ組はiTunesの音楽が聴けるサービス (?) で色んなジャンルを聴けたからなのかJ-popはあまり聞かず、オリコンチャートに出てくるかも定かでないような洋楽やEDM、あとは昭和歌謡なんかも聞くよね。

オタクの生態もかなり違ってて、ガラケー組のオタ活はアニメに加えてラノベ・漫画の読書2chやブログのネットサーフィンが主だったけど、スマホ組はアニメ以外だとソシャゲYoutuberの動画Twitter (ついった自体はガラケー組もパソコンで見てたけど、スマホ組はツイ廃になりがち。) がメイン。
だから、ラノベの長いストーリーやブログの長文にも慣れ親しんだガラケー組はスロースタートな物語でもしばらく待つし、作品を楽しむうえで物語性も重視するけど、深い物語のないソシャゲや短文に慣れているスマホ組は即切りするし、作品を楽しむうえでは長々とした物語よりそれ単体でインパクトや破壊力があるシーンを重視するでしょ……。

こんな感じでこの世代は高校時代のスマホの有無によって、同い年にもかかわらず価値観や生活スタイルが違うのです。
94~97年生まれの世代の人なら、高校卒業後に知り合った相手でも高校時代にスマホ持ってたかどうかは感覚でわかるんじゃないでしょないかな?このページを読んだだけでもしょうたがどっちか気づいたでしょ?

最初に「Z世代のさす範囲が定義する人によって違いすぎる!」と怒ったけど、このずれの原因は高校時代がスマホ移行期にかかったスマホ/ガラケー混在世代をどちらに分類するかによるものだと思うっちゃね。
34-01-18

平成の信じられないブラック校則~男子は丸刈リトスル~

最近の中学校や高校では校則でツーブロック禁止のところが多いそうですね。ツーブロックなんて言ってみれば現代風坊ちゃん刈りなので、禁止どころか模範的な学生の髪形として推奨されるべきだとしょうたは思うっちゃけど……。

ネットのうわさによるとツーブロックが流行り始めたのは2011年前後、ツーブロ禁止の校則が増えたのは2015年前後だそうです。頭の固い学校の先生方は学生が流行の格好をすることを快く思わないから禁止されたんだとか……。
坊ちゃん刈りでダサいと笑われてた同級生が髪型も変えてないのに雰囲気イケメン扱いされるコペルニクス的転回を生で見た過渡期世代のしょうたにはツーブロ=流行に乗るという感覚はイマイチ理解できません。校則ってわけわかんないですね。

だがしかし!ツーブロ禁止で辛いなんて甘えです。
平成の昔はツーブロ禁止すらご褒美に思えるような信じられないブラック校則がありました!
いつも「平成のいいところ」ばかり紹介してるので、たまには「平成の闇」についても紹介しましょう……
そのブラック校則とは……

男子は丸刈りとする。

昭和20年9月21日僕は死んだ。

……って、戦時中じゃなくて21世紀の話です。

地方では21世紀になってもそんな時代錯誤な校則を設けていた中学校が結構あったようです。
丸刈り校則をなくす会という00年代に丸刈り校則廃止運動を行っていた団体のほめぱげ(現存)には、「ハゲたくない」という当時の小中学生のコメントや丸刈り反対運動の記録が残されており、ほんの15年ほど前まで当たり前のようにそのような風習が残っていたことを今に伝えています。

たとえば、離島や山間部を除くと遅くまで丸刈り校則が残っていた佐賀市では2008年まで男子はハゲにするという決まりがあったようで、当時の2chなどでも話題になっていました。
はなわが「佐賀県」でクラスの半分はお母さんが散髪と言ってたけど、あの歌詞通り佐賀の中学生は家でお母さんに坊主にしてもらっていたんだろうね……。
佐賀といえば旧大和町のご当地キャラのまほろちゃんも有名だけど、まほろちゃんと一緒に男の子 (大和くん) がいたことは覚えていますか?

彼は佐賀市との合併後あまり姿を見せなくなったんだけど、その理由は髪の毛の生えている中学生は佐賀市的にアウトな存在だったからかもしれません……。

しょうたは福岡育ちなので今のところハゲたことはない (年取ったら……) けど、九州のローカルニュースで「熊本で丸刈り校則が問題に~」と伝えられているのを見て絶対に熊本には引っ越さないと心に誓っていました

「なくす会」や各校の生徒たちの活動もあって多くの地域の丸刈り校則は2000年代中に廃止されたそうですが、鹿児島の離島や岩手の山奥では10年代になっても残り続け、国内の全ての中学校で生徒が髪を生やせるようになったのはなんと元号が変わる直前の平成31年3月! 昭和の悪習を令和には持ち越すまいと頑張ったんかな……。

髪を生やすという当たり前の権利のために戦った先人達に感謝ですね。