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平成懐かCM

茶番 (はじまり)

しょうた:
イライラ。
イライラ。

ひなた:
すごいイライラしてるけど何かあったのか?

しょうた:
YoutubeのCMでよく出てくるハゲたおっさんを救出するゲームをダウンロードしたんだけど、ブロックを消すパズルばかりでおっさんの救出劇は発生しないんだ!!
しょうたもおっさんに溶岩をぶっかけたりブルドッグをけしかけたりしたいのに……。

ひなた:
騙されてやんのwww
あれ広告詐欺だぞ。

しょうた:
そうだったのか?
クソっ……。
そんなひどいCMが許されていいはずがない……。

ひなた:
まあ悪質だよな。
しつこく出てきてうざいし。

しょうた:
そうだよ。
平成の頃のCMは面白くてわかりやすいものばかりだったのに……。
くそっ……、こうなったらオースティン (CMでお馴染みのハゲの名前) め、バーチャルネット平成の男子小学生の名にかけて平成のお茶の間を彩った「本物のCM」を見せてやる!!

ひなた:
あ~あ。
また始まっちゃったよ……。

ドナルドのうわさ


2004年から2007年にかけて放送されたマクドナルドのCM。
前後編に分かれていて、前編で「ドナルドの靴ってなんセンチ?」などドナルドに関する疑問が出てきて後編で「ハンバーガー4個分くらいかな。」などドナルドが疑問に答えてくれる構成になっている。

ドナルドが嬉しくなるとついやっちゃう「らんらんるー」や椅子から倒れるときの叫び声「アラーッ!」など独創的な台詞がネットで人気を博し「ドナルド教」としてミーム化したことはこんなサイトを見に来るような人には説明不要だろう。

あれから十数年……。
消費者団体からのクレームなどでドナルドはCMに出なくなり、ネットで人気のピエロの地位もペニーワイズに奪われてしまった……。
ドナルドもそのうち平成の懐かしキャラクターとして振り返られる存在になるのかもしれない……。

なんかのMADで「大人になったら忘れちゃうかな?」と聞かれたドナルドが「も~ちろんさ~」と答えていたけど本当にそうなるとは現実はなんて無常なんだろう……。

ひなた:
たしか「らんらんるー」って死ね死ね消えろって呪いの言葉だよな。

しょうた:
違うよ!
「らんらんるー」はドナルドが嬉しくなるとついやっちゃうことだよ。
ドナルドVSシリーズっていうドナルドがカーネルサンダーズやベジータと戦うMADで相手を倒すときに「らんらんるー」って言うことから勘違いされて広まった俗説だよ。

ひなた:
そうだったんだ。
まあ冷静に考えたらCMでそんな物騒な言葉使わないか……。

燃焼系アミノ式


2003年から2005年ころにかけて流れていたサントリーの飲料「燃焼系アミノ式」のCM。
軽やかなメロディにあわせて女子高生などが披露する超人的な運動が話題になり、ウッチャンナンチャンがこのCMを題材にしたコントをやったり「龍が如く」に登場するなど社会現象にもなった。
消費者に誤解を生む可能性があると問題になって「こんな運動しなくても」という歌詞が途中から「こんな運動したくても無理」に変わるという思わぬアクシデントはあったものの、全日本シーエム放送連盟が主催する「CMフェスティバル」で2003年の最高賞を受賞するなどまさにキング・オブ・平成のCM。
しかし、世の中は上手くいかないもので、商品はあまり売れず数年でひっそり生産中止になったのであった……。

ひなた:
こんなにいいCMを作っても思うように製品は売れないって世の中どうなるかわからないな……。

しょうた:
PAYPAYみたいに糞みたいなCMでも評価されてるものもあるしな……。
販促活動においてCMは大事だけど、それだけが全てじゃないってわかるエピソードだね。

レノア


2003年前後から10年代半ばにかけて結構長い期間続いていた犬の主婦が主役のCMのシリーズ。
シリーズ末期には普通のアニメ作画になってしまったが、10年頃までは手書き風のアニメと実写を組み合わせた映像で柔らかさはもちろんにおいまで伝わっていた。
ラストの「ふわふわ~」に憧れたお子達も多いはず。

実は裏設定として犬主婦たちには一人ひとりきちんと名前がついている。
主人公が「るりこ」、黄色いエプロンは「かおり」、ふくよかなのは「なおみ」とのこと。

しょうた:
主婦3人組や父親からどことなくあたしンちっぽさを感じてたんだけど、これってしょうただけかな……?

ひなた:
なあ、あたしンちって、なんだ?

しょうた:
…………。

Fit's


2009年から15年にかけて放送されたCM。
中毒性のあるメロディと佐々木希と佐藤健、あと後ろの方にいる渡辺直美のダンスが話題になった。

「まんとくん」なる一瞬話題になった気もするゆるキャラ、木こりファッションっぽい格好の佐藤健、まだホームドアが設置されていない東急電車……。
このCMの映像も立派な平成の記録である。

ひなた:
佐藤健若っ!

しょうた:
まだ二十歳ぐらいだからね。
ああいう派手な髪形の男も最近はホストぐらいしか見なくなったな~……。

TUBAKI


蒼井優、仲間由紀恵、広末涼子、竹内結子、観月ありさ、鈴木京香という当時の日本を代表する美女6人が総出演という超豪華なCM。
制作費は年間50億に達したという。
女優はもちろん、映像美、カット割りに至るまで映画のワンシーンと言われても違和感のないようなクオリティの高さ、そして自分を肯定してくれるような素晴らしいメッセージの数々には女性でなくともときめいてしまうだろう。

日本の女性は美しい

というキャッチフレーズも納得のCMである。

ひなた:
…………。

しょうた:
もしも~し。

ひなた:
悪い悪い。
つい見入ってしまって……。
これがCMなんてテレビが元気だった時代ってすごいな……。

しょうた:
まあね。
あとあの頃は若い女性も今の1.5倍ぐらいいたし、不況は相変わらずでも「いつかよくなるんじゃないか。」って希望がまだ日本にもあったからね……。
平成という時代だからこそ生まれた奇跡のCMだよ……。

ひなた:
15年でそんな減るって少子化進んでるな~……。

ヤン坊マー坊天気予報



夕方のニュースの途中によく流れていたヤンマー提供の天気予報のオープニング・兼・CM
1959年から2014年までの55年間にわたって放送されていた

ヤンマーのマスコットのヤン坊とマー坊のアニメーションがこのCM (?) の特徴だが、驚くべきことに、白黒映像の昔からジャニーズとコラボして迷走した90年代、そしてCG合成になった末期に至るまでアニメーションの制作は一貫してアニメーターの中邨靖男氏一人によって行われていた。

テレビでは一部しか流れないので聞けないけど、テーマソングの間奏の荒ぶるギターが無駄にかっこいいのでフル版も必聴

しょうた:
歴史が長いからヤン坊とマー坊のデザインは時代に合わせて少しづつ変わってるんだ。
こんなふうにね。

※画像引用元:ヤンマー公式
※画像引用元:ヤンマー公式

ひなた:
へえ。
どこかのサザエ家とは違って、時代に合わせて少しづつ変わってるんだな。

しょうた:
90年代までのヤン坊は平成前半のおとこのこが履いてたセクハラみたいな短さの半ズボンを履いてるし、最近も目が大きくなっておそ松さんっぽくなったし、基本は同じでも流行り廃りはきちんと取り入れてるよね。

ひなた:
いや、その基本も1964年に変わってないか?
面影残ってないぞ。

しょうた:
しょうたは「バーチャルネット平成少年」なので昭和の話なんて知らないよ。
そんなに気になるならそこら辺の老害にでも聞けば?

セリーヌ・エディオン


2012年にエディオングループ各社が合併店名が「エディオン」に変わったことを周知するために流されたCM。
「セリーヌ・エディオン」というダジャレを言うためだけに、セリーヌディオンが呼ばれた
秋葉原や本店などの主要店舗では壁面に巨大な「セリーヌ・ディオン」ポスターが貼られた様子も確認されており、エディオン側はこのコラボにかなりノリノリだった様子。
エディオンはしょーもないダジャレが好きなようで、2020年にもエヴァとのコラボで「エヴァンゲディオン」なんてポスターを貼ったりしている。

イシマル、エイデン、ミドリ、デオデオの4バージョンが制作され、それぞれ社名以外の部分も含め歌詞が違う。
セリーヌディオンは4回もこんな歌を歌わさせられたのだ。

ひなた:
う~ん……。
なんという歌姫の無駄遣い……。

しょうた:
あの人英会話のイーオンのCMでも「セリーヌでイーオン。」ってダジャレ披露したこともあるし、仕事は選ばないタイプなのかもね。

Welcome!


90年代末から木谷社長がブロッコリーから追放される頃まで「Welcome!」に合わせてでじこ達が動くゲーマーズのCMが制作されていた。
この頃ブロッコリーはタカラの子会社になっていたので、オタクショップのCMにもかかわらずベイブレードなどタカラ提供の朝や夕方のちびっ子アニメの途中でよく見ることができた
当時のゲーマーズはアニメグッズ販売の傍らでベイブレードなども取り扱っていたので、このCMを見てゲーマーズに行ってしまいオタクになったお子達も多いんだとか……。

しょうた:
最後の記念撮影で使ってるカメラは「にょ」のエンディング (PARTY☆NIGHT) でぴよ子がいたずらに使おうとしたカメラと同じだと思うんだけどどうなんだろうね?

ひなた:
知らないよ。
でもでじこ達って萌えキャラなのにエロさがなくて健全でいいな。
これなら家族と一緒の時に流れても気まずくならない。

しょうた:
まあデ・ジ・キャラットもニチアサアニメだったからね。

茶番 (おしまい)

ひなた:
平成のテレビCMって面白いな!
CMなのに見てて飽きない……。
Youtubeの飛ばせないCMで出てくるのがこれだったらいいのに。
てかこんなCMならわざわざYoutube開いて見たい!

しょうた:
スマホが普及するまでは宣伝やメディアの中心がテレビで、テレビCMにもたくさんお金をかけられたからね……。
ポカリスエットとか「牛乳に相談だ」とか低燃費少女とか他にも面白い平成のCMはたくさんあるから、気になったら見てみるといいよ。