タカオシューター

2000年代前半のベイブレード1次ブームは本当にすさまじく、全国大会が国技館で行われたり、出荷が追い付かずトライピオ以外の品薄状態が続いたり、コンビニでもベイブレードが取り扱われたり、様々な社会現象を引き起こしました。発売元のタカラがベイブレードで儲けたお金であのブロッコリーを買収したほどです。
お金が大好きな大人たちはそんな大ブームを放っておくはずもなく、需要と供給という資本主義社会の大原則に基づいて様々な派生商品を作ってお子達に売りつけます。

こうして雨後の筍のごとく発売されたベイブレードの派生商品の一つにベイブレードジュニアというのがあります。通常のベイブレードより一回り小さく、構造もビットチップとブレードベースだけという簡素なつくりのベイブレードです。
これだけ聞くとありがちな便乗商品……ですが、そのシューターが一度見たら忘れられないインパクトなのです……。

それがこちら。



ベイブレードを回すためのシューターです。



どこからどう見てもシューターです。


これはタカオシューターといってその名のとおりタカオの形をしたシューターです。
アニメ無印のデザイン (いわゆる整形前) 準拠なので、顔の方はお世辞にもかっこいいと言えるものではないものの、ホビア二にありがちな重力を無視した前髪が違和感なく形になっているし、アニメ無印のタカオ特有の頬のふくらみもちゃんと表現されてて、開発チームは結構頑張ったようです。

目が死んでるけど!


さて、これでどうシュートするかというと……
まずはお尻の穴にベイブレードを入れます


タカオ「うっ、何するんだよ!尻にベイブレードなんて正気かよ!やめ、やめろって……」

ベイをセットできたらカチっという音がするまで回します。


タカオ「やめっ……、あっ、あっ……。」
(カチッ)
タカオ「も、もうらめえ……。」


ズボンのベルトがボタンになっているので押せばシュートできます。
タカオ「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)」

威力は意外と強め。

もちろんシューターとしても遊べますが、フィギュアとしても使えるので名シーンを再現して遊ぶこともできます。
ベイブレードのキャラクターのフィギュアやぬいぐるみは一切出て居ないので (聖獣のフィギュアはある。) 、 実はこれがベイブレード史上最初で最後のキャラクターの立体化だったりする……。


レイ「ドライガーは少しょう気性が荒い」
タカオ「や、やばい、逃げろお!」
レイ「タイガークロー!」


「ドラグーン!!」


…………。
目が完全に死んでるし、ベイスタジアムっぽいのは実はメダロットのバトルアリーナでの代用だから、全然締まらないっすね。

そんなわけで今回はベイブレードのタカオシューターの紹介でした。