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インターネット中年会ネタを中心とした、平成のネット文化やそれに関する話のページです。

37-01-15

ディレクトリ検索とは何だったのか?

世は大ユビキタス (死語) 時代。
諸説あるようですが、世界には20億近いウェブページが存在すると言われています。
しかし、インターネットが普及する前の2000年時点ではその数はとても少なく、全世界でも900万ページほどでした。 (→参考)

こんなに数が少なければ、頑張れば全てのホームページを網羅することもできそうじゃないですか?
まだブロードバンドが普及する前の人々もそう考えて、全てのホームページを電話帳みたいにまとめたら分かりやすいんじゃないか……と、「ネットの世界の電話帳」を人力で作り上げ、便利な検索サービスとして使われていました
現代もポータルサイトとしてメジャーなYahoo!も、「Yahoo!カテゴリ」としてそんな「ネットの世界の電話帳」を運営しており、業界の先駆者であり、代表でもありました。
そんな、黎明期のインターネットで行われていた全てのホームページを整理した検索サービスのことを「ディレクトリ検索」といいます。

Yahoo!カテゴリ

Yahoo!カテゴリ

Yahoo!カテゴリ

Yahoo!カテゴリ

当時のYahoo!カテゴリのスクショ。1枚目がカテゴリ別のページで、2枚目がカテゴリ内のページ一覧。 (画像引用元→Webアーカイブ)

ディレクトリ検索では、カテゴリごとにページを分類し、更にその中で小カテゴリを選択し、ページ一覧を見て目的のページを探すことができるというものでした。
リンク集のスゴイ版みたいなものを想像していただければOKです。
SEO対策でクローラーが汚染され、検索したい内容と無関係のサイトばかりが出てくる現代の検索サイトよりも使いやすいかもしれません。

もっとも、指数関数的に増え続けるWebサイトに対して登録作業は追いつかず21世紀に入った頃には限界を迎えていました。
平成一桁の頃の古代インターネットではYahoo!カテゴリに簡単に登録されていたものの、審査基準が厳しくなってテキストサイトの時代には既にYahoo!カテゴリに登録されることが個人サイト主にとっての名誉になっていました。
みんなが検索しやすいように……と始まったサービスなのに、登録の難易度が上がったことでYahoo!も態度がデカくなって2001年以降は商用サイトの登録時にお金を取るようになってしまいました。

こうして、ディレクトリ検索は広くなったインターネットを網羅することはできなくなり、現代と同じようにbingやGoogleのクローラーがサイトを集めるロボット型検索エンジンにとってかわられて、その役割を終えてしまったのです。

とはいえ、SEO対策に特化した「いかがでしたか?」アフィに加え、AIによる汚染も進んでインターネットの信頼性が揺らいだ現代においては、ディレクトリ検索の人力でサイトをスクリーニングすることの価値は見直されてもいいんじゃないかな……と思うっちゃね。