前にもどる

「でじこが来たにょ」が流行るまでにょ


令和のニコ動にでじこが来たにょ

少し前からニコニコ動画を中心にワンダフル版デ・ジ・キャラット1話のタイトルコール

「でじこが来たにょ」

を用いたMADがちょっとしたブームになっています。

令和になってMAD素材として愛犬ロボやドナルドの仲間入りを果たしてしまったでじこ様。どのような流れでMADとして流行したのか流れをまとめてみたいと思います。

発端

はじまりは2021年5月2日にニコニコ動画に投稿された「2秒でわかるデ・ジ・キャニオン第1話 勝ってに再現」という動画でした。
これは、2018年に投稿された「2秒でわかる デ・ジ・キャニオン第1話」(現在は非公開)という動画を再現したもので、でじこに対して「来てくれてありがとう」と感謝を伝えるコメントが並ぶ中、一つだけ「帰れ」という辛辣なコメントが混ざっているシュールさや、投稿者がこの素材を用いた音MADを複数制作したことからちょっとした話題になっていたようです。
twitterのuntil検索で遡ってみると、元動画投稿直後の5月6日には「でじこが来たにょ」「帰れ」が話題に上がっていることが確認できました。

また、ニコニコ大百科のでじこが来たにょについて語るスレには
29
ななしのよっしん
2021/06/08(火) 10:28:21 ID: 3zn/SsYiZZ
この画像の初出の初出はTwitter2かもしれないです(調べたところある板で5月18日にスクショが投稿されているのが確認できる)
ただaiobahnさんも鯖にいるとはいえ投下されて2週間も経った画像をTLに放流するのは不思議だし、そもそも板が多すぎて実際に見たか微妙なところなので(元動画)→(Twitter2)→(別のクローズドなグループ?)→(Twitter)って感じにシェアされてきた流れなのかなあっておもってる

という書き込みがあり、5月中旬にTwitter2で話題になっていた可能性もあります。

しかしこの時点ではでじこが来たにょはまだ知る人ぞ知るネタレベルであり、ブームといえるほどの盛り上がりはありませんでした。

でじこが来たにょブーム

狭い世界での話題だった「でじこが来たにょ」でしたが、6月2日に音楽プロデューサーのAiobahn氏が「来てくれてありがとう」「帰れ」の画像のスクショをツイートしてバズったことをきっかけに、空前のでじこが来たにょブームが始まりました。
インフルエンサーの力は絶大です。
古坂大魔王ピコ太郎がジャスティンビーバーに発掘されて世界的スターになった時のような勢い……とまでは言いませんが、 その日のうち複数のでじこが来たにょMADが投稿され、ニコニコ大百科にも記事が作成されました。

翌6月3日には「各国の『でじこが来たにょ』を検証してみる」という各国の吹き替え版を比較する動画が投稿され、テクノ調の音楽をバックに
「ア゛ァ↑ァァァァーーーー!!! !…ア゛ァ…!」
と叫び声を上げるフィンランド語版タイトルコールが話題になり、日本語版タイトルコールとともにでじこが来たにょMADの定番素材として使われるようになります。


そしてタイムリーなことに、6月12日にDUP(でじこ役の真田アサミさん、ラビアン役の氷上恭子さん、ぷちこ役の沢城みゆきさんによる声優ユニット)が出演するデ・ジ・キャラット24周年記念生放送&新作アニメの制作発表が行われ元ネタのデ・ジ・キャラットがバズりデ・ジ・キャラットに関する検索が激増。ちょうど流行っていたでじこが来たにょにも多くの人が流入しました。

しかも、この生放送のクイズコーナーで「でじこの最初のセリフは?」という問題が出題され、デ・ジ・キャラットファンの間で「でじこが来たにょだっけ?」(正解は「おお、秋葉原についたにょ」だったはず)と「でじこが来たにょ」というワードが話題になったことで、デ・ジ・キャラットファンの間でもMADの存在が認知され本家作品のファンも流入。
7月2日にはニコニコ大百科の曜日別トップ3に「でじこが来たにょ」がランクインするなどさらなる盛り上がりを見せました。
以上が「でじこが来たにょ」が流行るまでの一連の流れです。