しょうた 平成の男子小学生マイブームは「チチをもげ」の振りコピ |
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ひなた ごくごく平均的な現代の小学生マイブームは「パプリカ」の振りコピ |
しょうた
「どうも
しょうただぜ」(棒)
ひなた
「よ、オレひなた!
早速なんだけどその変な棒読みはどうしたんだ?」
しょうた
「魔理沙のゆっくりボイスをを意識してみたんだぜ。
このページではゆっくり解説の歴史を辿ろうと思っているから合わせてみたんだ。
ひなたもここは空気を読んでゆっくり霊夢っぽく話してほしいぜ。」(棒)
ひなた
「わかった。
でもゆっくりの歴史なんて語りつくされてるんじゃないの?
5chのアスキーアートが元で、MUGENのキャラになってsoftalkを喋るようになって……
ってやつ(棒)
私もゆっくり動画で見たことがあるよ」(棒)
しょうた
「よく勉強してるな。
でも今日解説するのはキャラとしての「ゆっくり」の歴史みたいなやりつくされたやつじゃなくて、ゆっくり「解説」という対話形式で物事を解説する行為の歴史についてだぜ
日本でも1000年、世界に目を向ければ2000年を越える長い歴史があるんだぜ」(棒)
ひなた
「え、あの茶番ってそんな昔からあるの!?」(棒)
しょうた
「そうだぜ。対話形式の解説は人類が文明を築き始めたころからあったんだぜ。
それじゃ、ゆっくり解説の起源を追ってみるぜ。」(棒)
以下、名無しに代わりましてゆとりがお送りします
2022/01/22(土) 17:19:50.777 ID:5fg267kf0ひなたはやる夫って知ってる?
以下、名無しに代わりましてゆとりがお送りします
2022/01/22(土) 17:20:22.524 ID:fusiana0やる夫?やる……お?
なにそれ?
以下、名無しに代わりましてゆとりがお送りします
2022/01/22(土) 17:21:43.642 ID:5fg267kf0昔VIPで流行ってたaaだよ
こんなやつ (崩れててスマソ)
/⌒ ⌒\
/( ●) (●)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ だからニュー速でやるお!
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
以下、名無しに代わりましてゆとりがお送りします
2022/01/22(土) 17:23:00.532 ID:fusiana0こいつか
見たことあるかも
これがゆっくり解説の茶番の先祖なの?
以下、名無しに代わりましてゆとりがお送りします
2022/01/22(土) 17:24:43.575 ID:5fg267kf0うん
ゆっくり饅頭の普及前は学ぶ系やる夫スレとかブーンで学ぶ日本史とか2chでおなじみのAA(アスキーアート)を使って物語形式で色々な知識を解説することが流行っていたんだ
今のゆっくり解説みたいに先生役のやらない夫や長門有希からやる夫が話を聞く形式のものが中心だったけどやる夫が色々なことを体験するSSやルポ風のものもあったよ
以下、名無しに代わりましてゆとりがお送りします
2022/01/22(土) 17:25:15.726 ID:fusiana0SSやルポってのは斬新だな
以下、名無しに代わりましてゆとりがお送りします
2022/01/22(土) 17:26:33.642 ID:5fg267kf0AAスレの流れを汲んでいるからね
やる夫と学ぶスレが流行るきっかけは2007年にVIPに投稿された「刺身の上にタンポポのせる仕事の採用試験に受かったお!!!!!」というスレだけどそれ以前の2002年ころからAA関係の板ではAAを用いた対話形式の解説が行われていたらしいよ
以下、名無しに代わりましてゆとりがお送りします
2022/01/22(土) 17:28:43.284 ID:fusiana0結構歴史があるんだ
以下、名無しに代わりましてゆとりがお送りします
2022/01/22(土) 17:28:26.295 ID:5fg267kf0やる夫と学ぶシリーズの詳しい歴史や実際のスレはやる夫Wikiにたくさん載ってるから興味のあるって人は覗いてみたらいいよ
さっきはやる夫スレの歴史について触れたけど、2chでaaが発達する以前からネットには対話型コンテンツはあったんだよ。 |
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どんなやつなんだろ? |
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想像もつかないって…… |
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確かにそうだな!。 |
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でしょ? |
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てか思ったんだけど、オレ達バーチャルネットアイドルって存在もゆっくり解説に近いよな……。 |
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そういう見方もできるね。 |
しょうた
「ここから先は紙媒体だよ。ネットが発明されてない時代だからね。」
ひなた
「ネットがない時代……
だいぶ遡ってきたね。」
しょうた
「まだまだ序の口だよ。これから古代文明の時代まで遡って行くんだから!
ひなたは世界四大文明ってわかる?」
ひなた
「え~知らないよ
アトランティス、ムー、レムリア、瓜生島……
とか?」
しょうた
「おかるとちっくな偏った知識ばかり持ってるみたいだね……
図書室に置いてある学研のひみつシリーズでも読んで歴史について勉強したほうがいいよ……。」
ひなた
「そうかな~
まあ学習漫画ならキャラの掛け合いで説明していて分かりやすいし読んでみようかな……。
って、気づいたんだけど学習漫画も茶番形式で物事の解説をしてない!?
今の長い前振りだよね?」
しょうた
「大正解!
某ショタ絵師が漫画を描いているサバイバルシリーズみたいにストーリー仕立てで漫画っぽくなってる学習漫画も増えてるみたいだけど、昔の学習漫画ってゆっくり解説みたいな説明調の進行だったからね。
絵はおまけでストーリーもへったくれもなく、生徒役がわざとらしい質問をして先生or博士役が講釈を垂れ流して淡々と進行するスタイルで。」
ひなた
「確かに漫画として読むのはきついけど、ゆっくり解説の漫画版と思えばどうにか読めるな。」
しょうた
「ひなたは1000円札に描かれている人がだれか知ってる?」
ひなた
「野口英世」
しょうた
「そこは夏目漱石って言ってほしかったな……。
その夏目漱石の代表作でありながら、ほとんどの人が冒頭とおぼれ死ぬところしか読んでいないであろう『吾輩は猫である』の中にも対話型の解説をしてる部分があるんだ。」
ひなた
「日本を代表する大文豪までそんなことやってんの……。」
しょうた
「吾輩は猫であるって、タイトルや書き出しのせいで猫がメインの物語だと勘違いされやすいけど、話の中心は吾輩の飼い主の苦沙弥先生とそれを取り巻く人々のとりとめのない話なんだ。
そのその会話の中で、登場人物の口を借りて漱石個人の思想についての論議がおこなわれたりしてるんだ。」
ひなた
「なんか難しそうな文学だと思ってたけど、こう聞くと意外ととっかりやすそうだね。」
しょうた
「まあ鬱で引きこもっていた漱石が俳句仲間から気分転換に小説でも書けば?と薦められて書いた駄文が仲間内で大ウケして雑誌連載され、勢いで書籍化されたのが吾輩は猫であるだからね。
今では日本文学の金字塔扱いされてるけど、当時の人にとってはTwitter文学やブログの怪文書みたいなものだったんじゃないかな?」
しょうた
「次に紹介するのは日本最古の対話形式で書かれた本についてだよ。」
ひなた
「日本最古っていつぐらいだろう?
戦国時代ぐらい?」
しょうた
「平安時代だよ。
正確な年は不詳だけど、11世紀末と言われているね。」
ひなた
「すごい!1000年近く前だ!」
しょうた
「タイトルは大鏡。
若い侍が大宅世継(190)と夏山繁樹(180)という二人の老人から昔の出来事を聞くという体裁をとった歴史書なんだ。」
ひなた
「歴史ってゆっくり解説でも定番のジャンルだし、老人二人から昔のことを聞くってオレがいつもやってることと一緒だな。」
しょうた
「老人!?
しょうたもまだ11歳だよ!失礼な!」
しょうた
「これでゆっくり解説の起源を辿る旅もこれで最後だよ。
時は紀元前5世紀のギリシャ……。」
ひなた
「紀元前5世紀……。
紀元前500年から400年ぐらいか。」
しょうた
「うん。
そのころアテネには偉そな顔した政治家から目の上ブルーなおばさんに至るまであらゆる人相手に『お前は本当に賢いのか?』とレスバトルをしかけることがライフワークのじーさんが住んでいたんだ。」
ひなた
「厄介そうな人だな……。
名前は何て言うの?」
しょうた
「ソクラテス」
ひなた
「どんな狂人かと思ったら有名な哲学者じゃないか!
オレも名前ぐらいは聞いたことあるぞ。
でもレスバごっこと対話型解説って何か関係あるの?」
しょうた
「ソクラテスは物事を理解するためには『対話』が重要だと考えていたんだ。
相手の知識に合わせて問を投げかけられたり、タイミングを選ぶことができたからね。
それで弟子のプラトンという人は、本を書くときに自分自身やソクラテスが色々な人と会話する形式を採用したんだ。」
ひなた
「たしかに問いかけがあると疑問点とかもわかりやすいもんな。
あれ……でもソクラテス本人はそういう形式で本を書かなかったの?」
しょうた
「書き言葉だと表面的な理解しかできないと言って本すら残さなかったらしい……。
ということで、ゆっくり解説の起源はプラトンだとしょうたは思うっちゃね。」
ひなた
「なるほど~」
今日はゆっくり解説の起源について学んだけどどうだったかな? |
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まさか対話形式の解説に2000年を超える歴史があるとは思わなかったよ。 |
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うん。 |
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最近メタバースってよく聞くけど、ああいう新しい情報媒体が普及したらそれに合わせて新たなゆっくり解説っぽいものもできたりするんかな。 |
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だろうね。 |