さようなら、インターネットエクスプローラー。ありがとう、インターネットエクスプローラー。
2022年6月16日、私は死にました。
私の名前はインターネットエクスプローラー。Webブラウザです。
ご年配の方には伸ばし棒を省略したインターネットエクスプローラの方が馴染みがあるかな?
私が生まれた1995年はまだ一般家庭にはネットは普及していなかったのに、今では生活に溶け込んでネットの世界も本当に広くなりましたね。
長いようで短い27年間……、電話回線で細々と文字情報をやり取りしていた小さな小さな村があらゆるものが集まる大都会へと発展していく様子を見れて本当に楽しかったな……。
最後のネットサーフィン
平成34年、いや、ここはあえて普通に令和と書こう……。
令和4年6月16日をもってInternet Explolarが終了する。
終了と言っても普通のサポート終了ではなく、IEのプログラムそのものが自動で抹消され起動すら困難になるのだ……。
FLASH終了のときみたいに自爆用の時限爆弾が仕込まれているのかもしれない。
思えばしょうたのネットライフもIEとともにあった。
インターネットにアクセスするときはIEを立ち上げてYahoo!で検索するのが当たり前だった。
インターネットとインターネットエクスプローラーが同義語とさえ思っていた。
でも、自分のパソコンを持ったのを機にIEからは離れてしまった。
ここ2~3年は前職の職場で必要なことがあった時以外で開いた覚えもない。
◆
◆
◆
最後だと言うので久々にIEを立ち上げてみた。◆
◆
UIがXPじゃなかったり、戻るボタンの矢印が小さかったり思うところはあるものの、IEだ。
当たり前だった風景。当たり前すぎた風景。
でも、これを見れるのはあと数時間だけだ……。
次にお日様が沈むころには全てが消えてなくなっている。
IE最後の姿を目に焼き付けようと、IEとともに過ごしたネットライフの思い出に浸ろうと、しょうたはIEとともに電網の大都会へ駆け出した。
まず行くのはIEでの電網の入口、Yahoo!だ。
Bing?
……知らない子ですね。
ちょーむで見るのと何か変わるわけじゃないんだけど、6月15日でIE終了という悲壮なメッセージが掲げられている。
Yahoo!といえば低学年の頃のしょうたはよくYahoo!占いでおみくじを引いてたなと思いだす。
今の感覚からしたらエディオンアプリのゲーム並みにつまらないけど、00年代前半はまだ電網空間にあるコンテンツの量が少なかったからそんなものでも十分楽しかった。
せっかくなのでYahoo!占いへも行ってみる。
あれ、行くサイト間違えたかな?
Yahoo!占いってJDやOLが好みそうなポップな雰囲気のサイトだったはずなのに、ゲッターズ飯田の風水とか占星術診断とかデパートの5階のような絶妙なおばさん臭が漂っている。
閲覧者が歳をとるのに合わせてサイトもおばさん化した感じでしょうか……。大塚愛も今年で40代に突入するみたいだしさ。
昔みたいに目立つ位置にないものの、おみくじはまだありました。
でもなんか違う……。
昔は結果を表示するときにちゃんとおみくじが出てくるアニメーション効果があったと思うのに、今は単にページが切り替わるだけ。
15年以上前より退化ってそりゃないよYahoo!さん……。
次はバカ日本地図でお馴染みの「借力」を読もうとしたが、管理人の一刀氏……ユビキタス時代的には谷口マサト氏が2020年に死去したことによって消滅していた。
合掌。
ここは諦めて、PC版ちゆ12歳おねいちゃんのもとへ向かう。
サイドメニューの写真がタコピーのコスプレになっているぐらいで、ここは昔とは何も変わっていない。
おかしなところといえば埋め込みになっているVtuber動画が真っ黒になって再生できないことぐらいだ。
どうやらYoutubeは2020年8月に一足早くIEへの対応を終了していたらしい。
こうやって閉鎖されたコンテンツが目立つとシャッター街を歩いているような気分になるね。
Youtubeからの流れでニコ動へ行ったが、こちらも既にIEへの対応は終了していた。
ならば……
しょうたが重宝しているブラウザでFLASHを再生するためのエミュレーターのRuffleもIEには非対応なようで本当に見れません。
まあ、元々廃墟だからIEがあろうがなかろうが変わらないだろう……。
しかし、FLASHもなくなる日が来るとは思わなかったな……。
昔のインターネットの象徴として、平成時代の象徴としてIEとFLASHが上げられる日がそう遠くないうちに来そうだな~……。
次はニュー速VIPへ行ってみる。
ただでさえ90年代の化石のようなページデザインで読みづらいデスクトップ版5chが文字の小ささのせいでさらに読みにくい。
よくこん画面から2chを見てたなと我ながら関心する。
自作漫画、F欄大の話、クルリ召喚の儀、熊親引統♂……。
IE終了を嘆くスレもなく、VIPPERはいつも通りの日常を送っている。
もはや誰も使っていないインターネットエクスプローラのことを気にするのはエンジニアかしょうたのような変わり者ぐらいで、世の人の多くはIEが現役であることも知らない可能性すらある。
しかし、最近VIPは00年代後半~10年代初頭のネットのタイムカプセルのように思うっちゃね。
専門板ではキボンヌ、藁、逝ってよしなどいまだにネット黎明期の死語が現役で00年代の生きる化石になっているという話を聞くけど、VIPでもワロタ、今北産業、半年ROMれ、wktk……など、余所では死語になってるVIP全盛期のスラングが現役だし、aaが死に絶えた今もやる夫やブーンの姿をたまに見かけるし、住民の不断の努力のおかげで猛虎弁による言語汚染もあまり進んでいない。
VIPPERはIE終了は気にかけなくても、IE全盛期のネットの空気感は身を張って今に伝えてくれるでしょう。
最後に行くのはしょうた11歳、自分のサイト。
文字通りの「ホーム」ページだ。
最初に書いたようにここ数年はちょーむに乗り換えてしまったので、実はIEで自分のサイトを開いたことがない。
これでは平成懐古系ホームページ、インターネット中年会として失格であるので早速開いてみた。
見た目は往年のVNI風でもHTMLとCSSは現代の基準で作ってあるので崩れないか心配したけど無事表示された。
初めてIEから自サイトを見るけど、デザインが古臭いだけあってちょーむの枠から見るよりもしっくりする。
なんでもっと前からIEで開かなかったんだろうと自分を責めて思わず「倍数知ってる?大久保死んだ?おいしいの?」と叫びながらキーボードを殴ってしまった。
あ、でもリニューアルしてかわいくなったトップページはだめでした。
フォント読まないし。
Bing?
……知らない子ですね。
ちょーむで見るのと何か変わるわけじゃないんだけど、6月15日でIE終了という悲壮なメッセージが掲げられている。
Yahoo!といえば低学年の頃のしょうたはよくYahoo!占いでおみくじを引いてたなと思いだす。
今の感覚からしたらエディオンアプリのゲーム並みにつまらないけど、00年代前半はまだ電網空間にあるコンテンツの量が少なかったからそんなものでも十分楽しかった。
せっかくなのでYahoo!占いへも行ってみる。
あれ、行くサイト間違えたかな?
Yahoo!占いってJDやOLが好みそうなポップな雰囲気のサイトだったはずなのに、ゲッターズ飯田の風水とか占星術診断とかデパートの5階のような絶妙なおばさん臭が漂っている。
閲覧者が歳をとるのに合わせてサイトもおばさん化した感じでしょうか……。大塚愛も今年で40代に突入するみたいだしさ。
昔みたいに目立つ位置にないものの、おみくじはまだありました。
でもなんか違う……。
昔は結果を表示するときにちゃんとおみくじが出てくるアニメーション効果があったと思うのに、今は単にページが切り替わるだけ。
15年以上前より退化ってそりゃないよYahoo!さん……。
次はバカ日本地図でお馴染みの「借力」を読もうとしたが、管理人の一刀氏……ユビキタス時代的には谷口マサト氏が2020年に死去したことによって消滅していた。
合掌。
ここは諦めて、PC版ちゆ12歳おねいちゃんのもとへ向かう。
サイドメニューの写真がタコピーのコスプレになっているぐらいで、ここは昔とは何も変わっていない。
おかしなところといえば埋め込みになっているVtuber動画が真っ黒になって再生できないことぐらいだ。
どうやらYoutubeは2020年8月に一足早くIEへの対応を終了していたらしい。
こうやって閉鎖されたコンテンツが目立つとシャッター街を歩いているような気分になるね。
Youtubeからの流れでニコ動へ行ったが、こちらも既にIEへの対応は終了していた。
ならば……
FLASH倉庫へ行ってみるか。
……ここはIEではなくFLASHが終わったせいで見れないコンテンツばっか。しょうたが重宝しているブラウザでFLASHを再生するためのエミュレーターのRuffleもIEには非対応なようで本当に見れません。
まあ、元々廃墟だからIEがあろうがなかろうが変わらないだろう……。
しかし、FLASHもなくなる日が来るとは思わなかったな……。
昔のインターネットの象徴として、平成時代の象徴としてIEとFLASHが上げられる日がそう遠くないうちに来そうだな~……。
次はニュー速VIPへ行ってみる。
ただでさえ90年代の化石のようなページデザインで読みづらいデスクトップ版5chが文字の小ささのせいでさらに読みにくい。
よくこん画面から2chを見てたなと我ながら関心する。
自作漫画、F欄大の話、クルリ召喚の儀、熊親引統♂……。
IE終了を嘆くスレもなく、VIPPERはいつも通りの日常を送っている。
もはや誰も使っていないインターネットエクスプローラのことを気にするのはエンジニアかしょうたのような変わり者ぐらいで、世の人の多くはIEが現役であることも知らない可能性すらある。
しかし、最近VIPは00年代後半~10年代初頭のネットのタイムカプセルのように思うっちゃね。
専門板ではキボンヌ、藁、逝ってよしなどいまだにネット黎明期の死語が現役で00年代の生きる化石になっているという話を聞くけど、VIPでもワロタ、今北産業、半年ROMれ、wktk……など、余所では死語になってるVIP全盛期のスラングが現役だし、aaが死に絶えた今もやる夫やブーンの姿をたまに見かけるし、住民の不断の努力のおかげで猛虎弁による言語汚染もあまり進んでいない。
VIPPERはIE終了は気にかけなくても、IE全盛期のネットの空気感は身を張って今に伝えてくれるでしょう。
最後に行くのはしょうた11歳、自分のサイト。
文字通りの「ホーム」ページだ。
最初に書いたようにここ数年はちょーむに乗り換えてしまったので、実はIEで自分のサイトを開いたことがない。
これでは平成懐古系ホームページ、インターネット中年会として失格であるので早速開いてみた。
見た目は往年のVNI風でもHTMLとCSSは現代の基準で作ってあるので崩れないか心配したけど無事表示された。
初めてIEから自サイトを見るけど、デザインが古臭いだけあってちょーむの枠から見るよりもしっくりする。
なんでもっと前からIEで開かなかったんだろうと自分を責めて思わず「倍数知ってる?大久保死んだ?おいしいの?」と叫びながらキーボードを殴ってしまった。
あ、でもリニューアルしてかわいくなったトップページはだめでした。
フォント読まないし。
まだまだ募る思いはあるものの、右上のバツ印を押してIEを閉じた。
何百回、何千回と押したはずのボタンだがこれを押せるのも最後かもしれないと思うと感慨深くなる。
本当にお別れなんだ。
しょうたのネットライフを陰で支えてくれた相棒、インターネットエクスプローラー。
あの思い出のサイトを見れたのも、世界を広げてくれたのも、全部キミが働いてくれたおかげだったんだね。
27年間本当にお疲れさまでした。忘れないよ。
何百回、何千回と押したはずのボタンだがこれを押せるのも最後かもしれないと思うと感慨深くなる。
本当にお別れなんだ。
しょうたのネットライフを陰で支えてくれた相棒、インターネットエクスプローラー。
あの思い出のサイトを見れたのも、世界を広げてくれたのも、全部キミが働いてくれたおかげだったんだね。
27年間本当にお疲れさまでした。忘れないよ。
私はインターネットを通して全世界のあらゆる知を集めることができる存在だったので「再利用可能な領域として認識されるだけでデータは残っている。」ということは知っていましたが、私という存在はどうなってしまうのかという哲学的な問いの答えは出せないでいたのです。
やっとわかりました。
SSDメモリから消滅してもみなさんの記憶、メモリーには残り続けるんですね。
私はインターネットエクスプローラー。
世界でもっとも普及していたWebブラウザー。