「お昼休みはウキウキウォッチング」の歴史

「ウキウキWATCHING」って?

笑っていいとも!

笑っていいとも!

「お昼休みはウキウキウォッチングあっちこっちそっちこっちいいとも」

平成人なら一度は聞いたことがあるこのフレーズ。
日本のお昼の象徴だった「笑っていいとも!」のオープニングテーマの「ウキウキWATCHING」の歌い出しです。
この曲とともに番組が始まってタモリさんがスタジオに登場し、タモリさんが手を動かすのに合わせて観客がパンパパパンと手を叩くというのがお約束でした。

パンパパん

パンパパパン

(タモリさんに合わせてパンパパパン。と手を叩こう。)

普段は「お昼休みはウキウキウォッチング」だけをバックダンサーのいいとも青年隊が歌ってからインストに切り替わっていましたが、増刊号や特別回では、「How do you do? ごきげんいかが~」とダンサーとタモリさんが歌い続けることもありました。
今回は、そんな「いいとも」OPの平成に入ってからの歴史を振り返っていきます。
(※しょうたは「平成」少年なので、昭和期には触れません。自分で調べてください。)

自粛していた平成元年

平成が始まった時は「ウキウキウォッチング」は流れていませんでした。
というのも、昭和天皇が崩御したときの雰囲気の中でウキウキしてしまうのはよろしくない……とういうことで自粛したためです。
そのため、昭和天皇が重篤に陥った昭和の終わりから、平成元年の1月16日までは無難なBGMが流されていたそうです。

タモリさんも歌っていた時代

記念回や増刊号など特別な時にしかタモリさんは歌いませんでしたが、実は平成12年3月31日放送分までは普段からタモリさんも歌っていました。
「歌うのが恥ずかしい」「司会者がいきなり出てきて歌うのはおかしい」という理由でやめてしまったようです。

毎回タモリさんも歌っていた時代は、ノリノリで観客とコール&レスポンスを交わしたり、歌詞や歌い方でボケることもあったそうです。

歴代のバックダンサー (いいとも青年隊)

いいとも青年隊というバックダンサーがタモリさん登場に合わせて歌って踊っていました。
青年隊はオープニング出演はもちろん、コーナーに参加したり、アシスタントとしてパネルの張替えや次回予告を行ったり、出演者としても裏方としても活躍してて、番組になくてはならない存在でした。
そんな青年隊のうち、平成期のものを紹介します。

5代目 チャイルズ

(~平成元年3月28日)

ラサール石井プロデュースのアイドルグループ。磯野貴理子が所属していたことで知られている。
女性歌唱ながらキーはそのままだったため、タモリさんが頑張って高い声を出していた。

6代目 K・Chaps

(平成元年4月1日~平成2年12月31日)

K・Chaps

K・Chaps

視聴者からの公募で集められた男性3人組。
アイドルとしていいとも以外でも活躍した。

7代目 World Boys

(平成2年1月7日~平成3年3月27日)

吉本興業所属のお笑い芸人。
この時期以降しばらくお笑い芸人が続いた。

9代目 あさりど

(平成6年10月3日~平成9年3月28日)

欽ちゃん劇団のメンバー。
これまではタモリさんと青年隊で歌唱パートが分かれていたが、一緒に歌うようになった。

10代目 With T

(平成9年3月31日~平成12年3月31日)

歴代最長となる3年に渡ってオープニングを担当。
最後の1カ月間はタモリさん歌唱がなくなったので、アルタの映像を長めに映して誤魔化していたらしい。

11代目 T3

(平成12年4月3日~平成15年3月28日)

最後の3人組グループ。
Tはタモリさんという意味らしい。

12代目 イワン&ジョン

(平成15年3月31日~平成18年3月31日)

モスクワ出身のイワンとアメリカ出身のジョンの外国人コンビ。
外国人ゲストの通訳も担当した。

13代目 まこと&かずき

(平成18年4月3日~平成20年3月28日)

K・Chaps以来の一般公募メンバー。

14代目 リン・ナオミ(いいとも少女隊)

(平成20年3月31日~平成22年4月2日)

いいとも少女隊

いいとも少女隊

平成初頭のチャイルズ以来の女性ユニット。
キーが上げられて軽やかなメロディになった。

15代目 いいともAD隊(クルット&ハリー)

(平成22年4月5日~平成23年9月30日)

AD1年目の新人ADの二人組。
クルットは、セットのパネルの回転が上手いことから、ハリーはパネルの張替が早いことから名付けられた。

16代目 noon boyz

(平成23年10月3日~平成26年3月31日)

ジャニーズJr.の二人組。
ジャニーズというだけあって、振付は月代わりで新しいものが使われていた。
最終回ではジャニーズらしく踊りながらタモリさんと一緒に歌って番組を締めくくった。

特別バージョン

特別回では普段と違う演出やアレンジで歌われることがありました。
その一部を紹介します。

3000回

笑っていいとも3000回

笑っていいとも3000回

青年隊の工藤兄弟と一緒にドイT-ズという大きなドレスを着た女性ダンサー集団が登場。
タモリさんも派手な踊りが気になっているようで、「回りすぎ!」などツッコミを入れていた。

デジタルウォッチング

平成23年7月24日の地デジ移行のを記念したバージョン。
「画面のサイズは横長に」「2秒遅れでcome with me」など、デジタル化に関連した替え歌になった。
アナログ放送はこの放送の途中で終了しており、終わるそのタイミングに合わせて歌い始めた。

アカペラ

8000回記念で流れたバージョン。
当時レギュラーメンバーだったゴスペラーズのアカペラに合わせて歌われた。

最終回

笑っていいとも最終回

笑っていいとも最終回

原点回帰で第1回放送時を模したセットでnoon boyzとタモリさんが通常版を歌ったのち、レギュラーメンバーやゲストと一緒に最終回バージョンを合唱した。
「最後も笑って」「感謝のウキウキWatching」など、視聴者とのお別れとこれまでの感謝を伝える歌詞になっている。
タモリさんの趣味に合わせたのか、ジャズっぽいアレンジ。
公開 H36-12-11