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平成のすたるじっくチェーン店

目次
■茶番(はじまり)
サティ
寿屋
ダイエー
ジャスコ
ニコニコドー
エブリワン
デオデオ・石丸電気
■茶番(おわり)

♪ててれててててて ててててててててん♪(鼻歌)

何の歌うたってんの?

昔よく聞いたような聞いたことがないような……

サティのエスカレーターの音だよ。
ついったで「サティのエスカレーターの放送メーカー」ってのを見て急に思い出してね……。

ああ、サティのエスカレーターのあれっちゃね。
でもこれ聞くのだいぶ久しぶりだな~……。

さっきからサティサティって何のこと?

あ?(怒)

ほら……
イオンに吸収されてなくなったから最近の小学生は知らないんだよ……。

そういえばそうだったね~。
じゃあ、今日は令和まで生き残ることができなかった平成の懐かしのスーパーその他チェーン店を紹介していこうか!!

サティ

しょうた
「まずは最初の茶番に出てきたサティだよ。

サティはマイカルという会社が運営していたスーパーで、『生活百貨店』を標榜して他のスーパーよりちょっとオシャレで高級なところが特徴だったよ。」

つばさ
「確かにサティってダイエーみたいなチープな感じはしないし、スーパーの2階特有のババ臭さも漂ってなかったよね。」

しょうた
「だから取引先からもデパートに準ずる存在と見なされて、スーパーとお取引してくれない格の高いブランドも商品を卸してくれたんだって。
あのビブレも元々はマイカルの運営だしね。」

ひなた
「へ~
サティってすごいスーパーだったんだ!」

しょうた
「まあ倒産したけどね……。
詳しい経緯はつべでカカチャンネルさんがしくじり企業シリーズで解説してくれたからそれを見たらいいと思うよ。」

つばさ
「あ、投げやがった!」

寿屋

しょうた
「次は紹介するのは寿屋!」

つばさ
「じょろじょろじょろじょろじょろ~」(号泣)

しょうた
「じょろじょろじょろじょろ~」(号泣)

ひなた
「二人とも急に泣き出してどうしんだ……?」

つばさ
「20世紀生まれの九州人にとって寿屋はとても思い入れの深い店だから、寿屋と聞くと涙があふれてくるんだよ……。」

しょうた
「福岡や熊本の中心部から山奥まで九州のあらゆる場所にスーパーかデパートかよくわからない店を出してたからね。」

ひなた
「スーパーかデパートかよくわからない店ってどういうこと……?」

しょうた
「業界団体からはデパートとして認められなかったんだけど、百貨店を自称して外商とかデパートと変わらないようなサービスをやってたんだ。
この勝手デパート行為はもめ事の種にもなって、博多 (呉服町) に寿屋百貨店を出そうとした時には「正式なデパートじゃないだろ。」と商工会議所からの怒られが発生して店名をエレデ (エレガンスデパートの略) 博多寿屋に変更させらたこともあったそうだよ。」

ひなた
「デパートと同じことやってるんだったら、そんな細かいこと気にしなくてデパート名乗ってもいいのに、なんで細かいこと気にするんだ?」

つばさ
「昔の人は店の格とかすごい気にするからじゃない……?
寿屋があった頃は戦前生まれの人もギリギリ現役世代だったし。」

しょうた
「寿屋といえばやっぱりあれだよね……。寿屋の歌
いらっしゃいませ こんにちは~」

つばさ
「あなたの街の寿屋~
お(↑)れ(↓)らより上の世代の九州人なら全員歌えるはず。」

しょうた
「ううう……なんか寿屋の歌を歌ったら近所のくらし館 (寿屋がやっていた小型スーパー) の焼きたてパンを思い出したよ……」(号泣)

ひなた
「そんなにおいしかったの?」

つばさ
「うん、寿屋はパンが名物だったんだ。
店内のベーカリーで毎日パン焼いててさ……。」

ひなた
「スーパーの店内でパン焼くってそんなに珍しいかな?」

しょうた
「これだから最近のガキは……。
今ではベーカリー併設のスーパーも増えているけど、00年代初頭にそんなことをやっていたのは寿屋ぐらいだったんだよ!
だから、寿屋のパンは他のスーパーと比べても美味しかったんだ!
まあ思い出補正も入ってるだろうけどさ。」

ひなた
「へ~、寿屋って結構先進的なことやってたんだ。
なのになんでつぶれたん?」

しょうた
「その辺の事情は倒産直前の頃の2chのスレが残ってるからそこを見て。
取引先の人が本気で首を吊ろうとしていたり、生々しいから閲覧注意だよ。」

ひなた
「ひいっ!
今まで聞いたどんな怪談より怖いよぉっ!
一番怖いのって人間だね……。」

しょうた
「寿屋が残した不良債権は九州の会社としては史上最多の額で、メインバンクの西日本銀行まで経営危機に陥って今の西日本シティ銀行誕生につながったんだ。
あと、九州の地方都市のシャッター商店街も元は寿屋が近くにあって、突然の倒産で人通りが激減して廃業が相次いだってパターンが多いらしい。」

ひなた
「今も寿屋の影響って残ってるんだ。
ベーカリーみたいな良い面でも不良債権みたいな悪い面でも九州に大きな足跡を残した会社だったんだね。」

ダイエー

しょうた
「次はダイエーだよ。」

ひなた
「ダイエーならオレも知ってる!
昔のホークスのオーナーだよね。」

しょうた
「うん。
ホークス優勝の時の天神のショッパーズはすごい盛り上がりだったよ。」

つばさ
「親会社だからセールも気合入ってたもんね。
いい肉とか買ってもらったっけな~。」

しょうた
「でもホークスぐらいしか印象ないよね……。
食べ物買うならサティとかハローデイのほうがモノがいいし、くらしのフロアも大して安くもないのに品ぞろえが貧乏くさかったじゃん……。」

ジャスコ

しょうた
「私はイオン。すべての商店街を消し去り、そして私も消えよう。」

つばさ
「急にコピペの朗読を始めてどしたん?」

しょうた
「思ったんだけどイオンって昔はなかったよね……。」

つばさ
「あ~確かに……。
昔はダイエーとかサティやダイエーやジャスコだったよね。」

しょうた
「そうそう。
ジャスコがいろいろ吸収してイオンに進化したんだよ。」

ひなた
「私はジャスコ。すべてのスーパーを消し去り、そして私も消えよう……。
ってか。」

ニコニコドー

しょうた
「スーパー編最後はニコニコドーだよ。」

ひなた
「なんか間抜けな名前の店だな。」

しょうた
「寿屋と同じ時期につぶれた九州の大手スーパーだよ。
寿屋と違ってこっちは引き取り手が見つかって、今はゆめタウン・ゆめマートになっているよ。」

ひなた
「なんか特徴とかはあったの?」

しょうた
「紹介しておいてアレだけどしょうたは行ったことがなくて細かいことは知らないんだ。熊本がメインの会社だったから。
ごめんね。」

つばさ
「ならなんでそんな店の紹介を……?」

しょうた
「ニコニコドーの略称は何というか知ってる?
ニコドーだよ。ニコ動……もといニコドーだよ!」

つばさ
「そんなくだらないことを言いたかっただけかい!!」

ひなた
「ニーコニコドーガ。
ドワンゴが午前0時くらいをお知らせします。」

つばさ
「ひなたくんも乗らないでよ!!」

エブリワン

しょうた
「スーパーはこの辺にしておいて次は令和を迎えられなかったコンビニの紹介だよ。」

ひなた
「ポプラとか?」

しょうた
「こら、勝手にポプラを消し去るんじゃない!
ほとんどローソンポプラになったけど、博多駅前や尾道にまだひっそり残ってるよ!」

ひなた
「ならなんだろ……
サークルKサンクスとかかな?」

しょうた
「しょうたはサークルKサンクスにお世話になったことがほとんどないから語れないかな……。
今から紹介するのはエブリワンだよ。」

ひなた
「エブリワン?聞いたことがない……。」

しょうた
「さっき寿屋を紹介したけど、その寿屋がやってたコンビニだよ。
親会社の寿屋が倒産した後は独立して2015年にファミマに吸収されるまで生き残っていたんだ。」

ひなた
「すごい生命力だな。」

しょうた
「うん。すごいことだよ。
寿屋は突然の全店閉店からの廃業という壮絶な最期を迎えた後、ラララグループ (寿屋グループ) から独立した会社も多かったんだけど、親会社の呪いなのか突然の廃業に見舞われている会社も多いんだ。
今も残ってるのは、鮮魚会社の江島屋水産と、不動産管理会社のカリーノぐらいじゃないかな?」

ひなた
「ん?江島屋水産って雑餉隈の江島屋水産か?」

しょうた
「そうだよ。
今は町の魚屋さんだけど、元々は寿屋の魚売り場を担当していたり、福岡地区のくらし館を運営していたらしいよ。」

ひなた
「江島屋水産の町の魚屋さんとしてはありえない品ぞろえの良さはそういう裏事情があったからなのか……。」

しょうた
「なんか話が飛んで行ったからエブリワンに戻そう。
エブリワンは元が寿屋のコンビニだから、店内にベーカリーが備えてあって店で焼き立てのパンが名物だったんだ。UFOパンとかね。
あとソフトクリームも色々あって美味しかったな~。」

ひなた
「テーマカラーが青と黄色でソフトクリームが人気ってミニストップとなんかキャラが被るね……。」

しょうた
「言ってはいけないことを……。」

デオデオ・石丸電気


しょうた
「コンビニの次は電気屋さんだよ。
ひなたはエディオンは知ってるよね。」

ひなた
「もちろん。
ヤマダと合併してベストのアフターサービスが糞化したから最近はうちの家電は全部エディオンで揃えてる。」

しょうた
「この調子だと近いうちにベスト電器も平成のすたるじっくチェーンの仲間入りかな (ボソッ) 。
……それはいいとして、そのエディオンは昔デオデオ、エディオン、イシマル、ミドリっていう4つの大きな会社とその他の有象無象に分かれてたんだ。」

つばさ
「デオデオは九州中四国、ミドリは関西、エイデンは中部、イシマルは関東を中心にした電気屋さんだよ。
古のオタクは秋葉原のイシマルに通い詰めたっち聞くっちゃね。」

ひなた
「へ~。地域によって名前が違ったんだね。」

しょうた
「うん。
だからエディオンをどう呼ぶかで出身地を当てることができるよ。
E電の蒲田電車区で発見された遺体をめぐる事件では被害者がデオデオと口走ったことが捜査の手がかりになったんだとか……。」

つばさ
「勝手に砂の器っぽい小説を捏造しないでよ……。
ほとんどの人は元ネタがわからなくて置いてけぼりだし、E電も死語だよ。」

しょうた
「ちなみにデオデオは90年代まではダイイチって名前だったから、エディオン・デオデオ・ダイイチのどれで呼ぶかで年齢を見破ることもできるよ。
商標の問題で無理だろうけど、エディオンをめぐる名前の変遷は推理小説のネタにもってこいだと思うっちゃね……。」

ということで今日は平成になくなったチェーン店の紹介でした。
どうだったかな?

寿屋、うっ、寿屋~
ラララカード……う、うっつ……
じょろじょろじょろじょろ(号泣)

…………。
おもひでぽろぽろでまともにしゃべれる様子じゃなさそうだね……。
ひなたはどうだったかな?

今はスーパーはイオンとゆめタウン、コンビニはセブンとローソンとファミマ、電気屋はヤマダとエディオンばっかりで店の選択肢が少ないけど、昔はもっといろいろな店があったし店ごとの個性もあって買い物に行くのも楽しそうだなーって思ったかな。

ひなたがうまくまとめてくれたし、今日はこれで終わろうか。
またね!

おしまい















こと……ひっく寿屋……
……う、うっ……
じょろじょろじょろじょろ(号泣)

寿屋の話はもういいよ!

♪蛍の光♪
今度こそおしまい