万博に行こう!~EXPO2005 愛・地球博を振り返る!!~
2005年に愛知県長久手町 (当時) で開催された愛・地球博。
開催から15年以上たった今も公式サイトはまだ残っていたので、サイトを見ながら愛・地球博について振り返ってみます。
開催から15年以上たった今も公式サイトはまだ残っていたので、サイトを見ながら愛・地球博について振り返ってみます。
~目次~
それから35年後の2005年、日本は再び万博の熱狂の渦に包まれました……。
愛・地球博
「自然の叡智 Nature's Wisdom」をテーマに自然との共生や循環型社会といった「エコ」 (最近聞かない) に配慮されたほか、到来したブロードバンド時代 (これも最近聞かない) 最初の万博としてIT・情報・ユビキタス (完全に死語) 技術にも力を入れるなど、「人類共通の課題の解決策を提示する理念提唱」という21世最初にふさわしい新しい形の万国博覧会を作り上げ、世界からも高く評価されました。予想を上回る入場者数で最終的に129億円の黒字まで計上し営業的にも大成功。来場者は2200万人を記録し、単純計算で日本国民の6人に1人が訪れたことになります。
テーマも糞もなく怪しい疑惑や意味不明なパフォーマンスの連続だった東京2020とは大違いだね。
……実際テレビでも学年誌でも特集されまくってたし社会かなんかの教科書にも万博について載ってた? (うろおぼえ) し、体感の盛り上がり方は東京オリンピック以上だったと思うっちゃね。
「日本中が熱狂した」と言っても誇張でもなんでもないでしょう……。
しょうたも氷漬けのマンモスとかリニモとか愛・地球博にはすごい憧れてました。行けなかったから公式サイトから映像を見たりすることで我慢してたけど……。
さて、そんな愛・地球博の会場跡地にジブリランドができると聞いて当時のことを思い出してネットでぐぐっていたら……。
あの頃食いつくように見た公式サイトがまだ生きているだと!?
FLASH終了で見れなくなった部分こそあるけどあの宴の様子が残っている!!
せっかくだからサイトを見ながら万博をもう一度疑似体験してみよう!!
まずはグローバル・コモンを見ましょう。
「万博」は「万国博覧会」の略語なので色々な国がパビリオンを開いています。
その中から面白そうなものや興味深かったものを紹介してみたいと思います。
展示の目玉は前年に発見された直径2m以上の巨大なヒスイ石。
石に宿る霊力を感じられるようにおさわりも可能!
天井の雲が液化することで建物の中にもかかわらず本物の雨が降る仕掛けというのがあって気になるけど動画等確認できる資料がありませんでした。
よくわからないけどコミケ雲みたいな仕組み? (たとえが汚い)
水や砂を持ってきて死海の環境を完全再現。
死海は塩分濃度が高すぎて何もしなくても人が浮くという不思議な現象が有名だけど、ヨルダン館では死海の水に入浴 (?) 可能なのでそれ体験できます!!
塩分濃度の高さで水分を持っていかれた入浴後のお肌に潤いを与える死海泥パックもショップで販売中。
なんてたくましい商魂なんだ……。
「ヨーロッパでも有数のリゾート地として有名なクリミア半島を有するウクライナのパビリオンです。」というまだ平和だったことが伝わる紹介文から始まるウクライナ館では宇宙産業や歴史について展示。ソ連の宇宙産業の拠点はウクライナにあったらしい。
万博用に作ったコンピュータゲーム (コサック) を館内で遊ぶことができるという珍しい試みをやっていて興味深いです。万博来訪者が残したブログや個人サイトを読み漁ってもゲームの詳細は書かれてなかったから「コサック」について知っている人がいたら情報提供してもらえると嬉しいぜ!
壁面に設置された数千個のLEDライトによって壁面で星条旗がスクロールするというド派手な建物がアメリカ館。
その派手さも、自然がテーマでみんなエコに気を使っているのに一人電気を無駄遣いする空気の読めなさも全てをひっくるめてアメリカっぽい。
テーマは政治家で科学者のベンジャミン・フランクリンにちなんだ「フランクリン・スピリット」
火星探査機の試作機や住宅用燃料電池といったオーバーテクノロジーが展示されていたらしい。
万博終了後はイスタンブールの歴史博物館として使われる予定だという幾何学模様が特徴的なイスラム様式のパビリオン。
トルコ大使館員も行きつけだという東京神楽坂の高級トルコ料理店「ソフラ」が担当したレストランや、長くのび~るトルコアイスなど食べ物関連の評価が高かったらしい。
日本ではマイナーだけどトルコ料理って世界三大料理の一つだもんね。
今ならデジタル人民元とかシェアサービスとか最先端技術を惜しげもなく自慢してきそうな中国だけど、この当時は
……とアレな国だったので唐風文化の紹介がメインで内容はおとなしめ。
愛・地球博の次の上海万博では世界に対して技術大国ぶりを見せつけているので、2000年代後半の中国の経済成長は本当にすごいと思うっちゃね。
「万博」は「万国博覧会」の略語なので色々な国がパビリオンを開いています。
その中から面白そうなものや興味深かったものを紹介してみたいと思います。
ニュージーランド館
石に宿る霊力を感じられるようにおさわりも可能!
天井の雲が液化することで建物の中にもかかわらず本物の雨が降る仕掛けというのがあって気になるけど動画等確認できる資料がありませんでした。
よくわからないけどコミケ雲みたいな仕組み? (たとえが汚い)
ヨルダン館
死海は塩分濃度が高すぎて何もしなくても人が浮くという不思議な現象が有名だけど、ヨルダン館では死海の水に入浴 (?) 可能なのでそれ体験できます!!
塩分濃度の高さで水分を持っていかれた入浴後のお肌に潤いを与える死海泥パックもショップで販売中。
なんてたくましい商魂なんだ……。
ウクライナ館
万博用に作ったコンピュータゲーム (コサック) を館内で遊ぶことができるという珍しい試みをやっていて興味深いです。万博来訪者が残したブログや個人サイトを読み漁ってもゲームの詳細は書かれてなかったから「コサック」について知っている人がいたら情報提供してもらえると嬉しいぜ!
アメリカ館
その派手さも、自然がテーマでみんなエコに気を使っているのに一人電気を無駄遣いする空気の読めなさも全てをひっくるめてアメリカっぽい。
テーマは政治家で科学者のベンジャミン・フランクリンにちなんだ「フランクリン・スピリット」
火星探査機の試作機や住宅用燃料電池といったオーバーテクノロジーが展示されていたらしい。
トルコ館
トルコ大使館員も行きつけだという東京神楽坂の高級トルコ料理店「ソフラ」が担当したレストランや、長くのび~るトルコアイスなど食べ物関連の評価が高かったらしい。
日本ではマイナーだけどトルコ料理って世界三大料理の一つだもんね。
中国館
……とアレな国だったので唐風文化の紹介がメインで内容はおとなしめ。
愛・地球博の次の上海万博では世界に対して技術大国ぶりを見せつけているので、2000年代後半の中国の経済成長は本当にすごいと思うっちゃね。
愛・地球博のテーマ館。
過去、現在、未来における地球と人類のあり方がテーマ。
大阪万博の象徴が月の石なら、愛・地球博の象徴がユカギルマンモス!!
2002年にロシアの永久凍土から発掘された1万8千年前のマンモスの頭部。氷の中で冷凍保存されていたため完全な状態で残っていた。
この展示の影響なのか00年代中ごろには「アイスエイジ」というマンモスが活躍するディズニーだかピクサーだかの映画が公開されたり、ちょっとしたマンモスブームが子供たちの中で起きていた。
現在は発掘地のロシア・サハ共和国の博物館で展示されているらしい。
当時NHKが開発中だった一画面あたりの情報量がハイビジョンの16倍という世界初の超高精細映像システム。
この技術は万博から13年がたった2018年に実用化されてBS8Kとして本放送開始。
当時の夢の最新技術もモノによっては日常に溶け込み始めています。すごいよ、しょうたたち未来を生きてるよ……。
過去、現在、未来における地球と人類のあり方がテーマ。
ユカギルマンモス
2002年にロシアの永久凍土から発掘された1万8千年前のマンモスの頭部。氷の中で冷凍保存されていたため完全な状態で残っていた。
この展示の影響なのか00年代中ごろには「アイスエイジ」というマンモスが活躍するディズニーだかピクサーだかの映画が公開されたり、ちょっとしたマンモスブームが子供たちの中で起きていた。
現在は発掘地のロシア・サハ共和国の博物館で展示されているらしい。
スーパーハイビジョン
この技術は万博から13年がたった2018年に実用化されてBS8Kとして本放送開始。
当時の夢の最新技術もモノによっては日常に溶け込み始めています。すごいよ、しょうたたち未来を生きてるよ……。
トヨタ自動車、JR東海など開催地の名古屋を中心とした企業も出展。
ソフトバンクやDeNA、楽天といったIT企業の姿が見当たらず、日立とか家電系が頑張ってるのに時代を感じちゃうね!
立体映像や壁面映像によるショーなどを体験できる施設。チームラボ的なあれ。
作品の中にはあの押井守監督が演出を手掛けたものもあったが、何の因果か万博跡地にはジブリパークが建設されることになった。
「いまこの地球に生きている不思議、その奇跡へのまなざし」をテーマに、もし月がなかったらをテーマにした映像展示や緑化技術、ロボットなどの展示を行っていました。
万博の少し前に三菱商事が月に行った男の子と地球にいる女の子が交信するCMを流してたんだけど、あれはこの伏線だったんだね。
ソフトバンクやDeNA、楽天といったIT企業の姿が見当たらず、日立とか家電系が頑張ってるのに時代を感じちゃうね!
夢みる山
作品の中にはあの押井守監督が演出を手掛けたものもあったが、何の因果か万博跡地にはジブリパークが建設されることになった。
三菱未来館@earthもしも月がなかったら
万博の少し前に三菱商事が月に行った男の子と地球にいる女の子が交信するCMを流してたんだけど、あれはこの伏線だったんだね。
サツキとメイの家
外観や内装を再現しただけでなく、草壁邸の建築年代として設定された昭和10年代の建築技術で造られていて大工さん、宮崎監督、万博関係者等関係各所の凝りようがわかる。
閉会後は観光の目玉にしようと各地の市町村による移設先の誘致合戦が勃発したが最終的に愛知県に譲渡され当地で保存された。
それが縁になったのか、2022年秋に万博跡地にジブリパークが開業することになった。
リニモ
静岡県のせいでいつ開業するかもわからない東京~名古屋間リニモのように500キロで走れたりはしないものの、無人運転など最新の技術が詰まってる未来の乗り物です!
万博特需を当て込んで調子に乗って大量発注をかけたのか、5年ぐらい前に行ったとき駅で2005年当時モノのチョロQを買えたので年代物のチョロQを集めてるコレクターは行く価値あるかも。いや、売り切れたない保障はないんだけどね……。
コンビニ
サークルKサンクスで2店舗あることに何らかの圧が働いたのでは? と勘ぐりたくなるラインナップだね! (サークルKサンクスは名古屋企業)
そんなサークルKサンクスも今はファミマですか……。時の流れは残酷だね。
「夢見る山」の立体映像やスーパーハイビジョンのように今では日常的に目にするようになった技術も多いけど、新しい物、楽しい物が生まれる瞬間のワクワク感は何年たっても色褪せないと思うっちゃね。
何をやりたいのかよくわからないままグダッていった東京五輪と違って、「自然の叡智 Nature's Wisdom」とはっきりとテーマを設定して開催したのが成功の秘訣、なのかな……?
3年後に控えている大阪2025がどんなモノになるかはまだわからないけど愛・地球博の成功体験を生かしてさらに面白い万博を作れたらいいね。