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ダイエーのイメージキャラクター

はじまり

「夢がドリーム萌えはハッピー毎日がパレードだにょ二次が溢れる場所でじこ待ってるにょ」

みんなは好きなオタクショップってある?
しょうたはやっぱりゲのマのズかな。でじこちゃん達に会えるから!


あと、オンラインのとらのあな女子部も好きかな。トラ太きゅんとトラ吉きゅんがかわいいから! (あの子たちちゃんと名前あるんですにょ)


マーケティングにおけるイメージキャラクターって本当に大切だと思うっちゃね。
魅力的なキャラクターがいれば、それだけで企業のイメージがよくなります
まあ、誰とは言いませんが、教祖にされたり、観音として国宝に指定されたり、ペニーワイズに間違えられたりネットの玩具にされた挙句、最後には「怖い」と退場させられ、表舞台を去った後も口癖が「ちくちく言葉」にされてしまった可哀そうなピエロもいますが……。

ところで、ダイエーというスーパーがあります。
現在では関東と関西近郊限定のイオン系列の食品スーパーというマックスバリュー的な店になっていますが、かつては全国各地に店舗を展開し、ホークス、ローソン、アラモアナショッピングセンター (ハワイ) などを傘下に収める、日本を代表するスーパーでした。
でも、食品の品ぞろえも鮮度も悪いし、惣菜もまずいし、暮らしのフロアに至っては商店街のババシャツ屋みたいな服が並ぶ加齢臭溢れる空間で、立地の良さとテナントを除けばお世辞にも評価できる店ではなく、世間からも「安かろう悪かろう」と評判の悪い店でした。
潰れたスーパーでも、生活百貨店を標榜したサティや、百貨店を自称してデパートを演じきった寿屋とはえらい違いです。

ダイエーも悪いイメージを改善しようとはしていたようで、手っ取り早くイメージアップしようと色々なキャラクターを投入していました。
今日はそんなダイエーのイメージキャラクターの話です。

ホークファミリー

ダイエーの数少ない美点に、ホークスの親会社だったことがあります。
こんな素晴らしい経営資源を放っておくはずもなく、ダイエーは九州外の店舗でも「いざ行け若鷹軍団」を流し、ハリーホークをはじめとするホークスのキャラクターのホークファミリーのみんなをTVCMに出演させたり商品のパッケージにも使っていました。

(写真引用元:朝日新聞デジタル)

ハリーホークはホークスがソフトバンクになった現在でも黄色くなって現役ですが、登場は平成5年の福岡ドームへの本拠地移転時。それまではホーマーホークというハリーの兄がホークスのマスコットとダイエーキャラクターをつとめていました。
鷹党の間では有名な話だと思うっちゃけど、ダイエーの球団旗はホークスが福岡にやって来た時に制定されたので、描かれているのは実はハリーではなくホーマーだったりします。
ホーマーは顔だちこそハリーとほぼ同じものの、体型はずんぐりむっくりとして鷹というより鶏っぽく、羽毛の表現がリアルできもいです。このリアルな羽毛のせいで着ぐるみは汚れやすかったらしく、写真を見ても若干黒くなっています。

元気君

平成11年、経営再建中のダイエーは「変わるダイエー」を象徴する新たなイメージキャラクターを投入します!
その名もっ……元気君!
みんなも一緒に呼んでみよう!
せーの、

元気く~ん!

(写真引用元・バーチャルネットアイドルちゆ12歳)

…………。
顔のないイメージキャラクターとはとても斬新ですね。
サンクスのロゴの帽子をかぶった靴や、晩年の寿屋のロゴのlalalaの顔の方がまだ人間味を感じられます。
まったく感情移入できないキャラクターというのもすごいなあ!

一体彼のどのあたりが元気なのでしょうか?何かから逃げ惑う人々の様子にしか見えません。沈む泥舟のダイエーグループから逃げ出す社員や子会社を図案化したと言われても違和感ありません。

こんなキャラですが、なんと平成14年から15年にかけてはレジ袋にも採用されていました。
う~ん……。
これをいいと思うようなセンスなら、倒産したのも納得ですね。

モッくん

最後に紹介するのは、今でも現役のモッくん。
元々は昔ダイエーでやっていた木曜市のキャラクターとして登場。
木曜市が終了したせいで一旦引退したものの、平成29年にダイエー創業60周年を記念して復活し、ダイエーの特命宣伝部長に就任。ダイエーのYoutubeチャンネルも担当 (CV:長谷川玲奈) したり、活躍の幅を広げているようです。
ですが、ダイエーが「木を植えています」のジャスコに完全に乗っ取られてしまった影響なのか、復活時に新たに環境問題に興味があるという設定が追加されており、大人の事情が垣間見えてしまいます。

公開 H36-04-15